環境保全をベースとした地域づくりに取り組む高知のコンサルタント・シンクタンク

株式会社 西日本科学技術研究所

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業務案内

近自然工法による
人と自然が共生した景観づくり

A 文化的景観の保全・整備

 近自然工法による環境整備の技術は、農山村の文化的景観の保全・整備にも応用することができます。たとえば、生活・生業の維持・効率化のために行われる基盤施設(道路・農林道、農用地・用水路等)の整備・改修において、私たちは生態系へのダメージを最小化しつつ、景観の価値を損なわない整備・改修のあり方を提案しています。

文化的景観を保全した基盤施設整備の着眼点
文化的景観を保全した基盤施設整備の着眼点
事例:近自然コンセプトを導入した文化的景観構成要素の改修事例
重要文化的景観「通潤用水と白糸台地の棚田景観」 農業用水路改修設計・デザイン監理
通潤用水    江戸末期より台地の棚田を潤し続けてきた農業用水路「通潤用水」は、地域の生業である稲作の維持と棚田景観の存続にとって不可欠な基盤施設です。土水路が多く残るこの用水路は、老朽化と農業者の高齢化に伴い管理が難しくなったため、車両を乗り入れられる管理道の設置を含む管理しやすい水路への改修が求められていました。 その一方で、改修においては文化的景観を保全するために水路形状の改変を抑え、山間部での生息は稀とされる淡水魚「アブラボテ」を中心とした特徴的な生態系を保全することが前提となりました。
 私たちは上記の課題に対し、現地調査により水路の補修が必要な箇所を絞り込み、水制や護岸等の構造物を局所的に配置することで元の水路を保全し、堤防の補強を兼ねた腹付け盛土により管理道を設ける計画を立案、設計しました。 さらに工事中のデザイン監理に携わり、設計意図に沿いつつ、水路管理者の要望と現地条件に応じたきめ細かい設計変更を行ないました。
 このようにして改修された用水路では、水路機能および維持管理面の要件を満足しつつ、水路内の生態系が維持・活性化した様子が確認されています。また、表土復旧を行った管理道の盛土法面は地域種の草本に覆われ、景観に馴染み始めています。

農業用水路改修設計・デザイン監理

代表的な受託業務
・通潤用水下井手設計・施工指導委託業務(平成21〜22年度・熊本県 山都町 教育委員会)
 -第6回 土木学会 景観デザイン研究発表会「『通潤用水と白糸台地の棚田景観』の保全に関する地域の取り組み」
 (H22.12 西慶喜ほか:優秀講演賞)
 -文化的景観研究集会(第3回)「文化的景観とエコロジカルデザイン」(H22.12 西山穏, 松熊修吾,福留脩文)
・津留ヶ渕道整備検討基礎資料作成委託業務(平成22年度・熊本県 山都町 教育委員会・熊本大学より一部再委託)
・文化的景観保全検討委託業務(平成23年度・高知県 四万十町商工観光課)
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