環境保全をベースとした地域づくりに取り組む高知のコンサルタント・シンクタンク

株式会社 西日本科学技術研究所

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近自然工法=人間活動と生物生存両立のコンセプト

代表的な施工事例

事例2|川が地域の産業を支える:高知県馬路村、安田川(2007年12月)

 高知県の東部、馬路村に源を発し、土佐湾に注ぐ流程約30kmの安田川。その清浄な伏流水は、醸造業やゆず加工品などの産業に利用され、また、安田川のアユは、「利き鮎全国大会」で二度のグランプリを受賞しています。ところが、河道の変化のためか、アユの漁獲高が年々減少し始めました。危機感を抱いた村では、「安田川を美しくする馬路地区村民会議」で対策を協議し、近自然工法によって安田川に瀬と淵を再生する試験施工を実施することにしました。

利きアユ大会でグランプリ受賞歴のある安田川

荒廃した河道に瀬と淵を再生する試験施工中

 

施工した水制と置き石群

利きアユ大会でグランプリ受賞歴のある安田川もアユの漁獲高は年々減少している

 

荒廃した河道に瀬と淵を再生する試験施工中

施工した水制と置き石群

施工7ヶ月後の夏。施工した水制と置き石群。

施工7ヶ月後の夏。施工した水制と置き石群。2基の水制の前面には淵が創出されている

 

2008年7月 水制間に集まるアメゴ

2008年7月 水制間に集まるアメゴ

 魚類調査の結果、施工後(2008、2009年)水制設置区において魚類生息密度が大きく増大していることがわかり、最重要水産資源であるアユの生息密度は、周辺の4倍に達していました。その要因として、水制の設置によって、水温が安定している伏流水が湧出する淵が維持された結果、夏季には冷水性魚類の避難場所、冬季には主要魚種の越冬場所を創出したことが考えられます。

アユの生息密度
 地域の文化資源の保全・復元への応用
 1890(明治23)年の開設以来、半世紀にわたり、安田川流域の木材を輸送するだけでなく地域の人々の交通手段として貢献した総延長250kmに及ぶ魚梁瀬森林鉄道。その遺構が2009年7月、国の重要文化財に指定されました。このほか、流域に守り継がれている日本の山里の原風景、地域の文化資源の維持・復元に、近自然工法を応用できます。

オオムカエ隧道

現在も町道の一部として
使用されているオオムカエ隧道

 

安田町小松地区の棚田

安田町小松地区の棚田

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