代表的な施工事例をご紹介します
人間活動と生物生存の両立を目指した近自然工法の事例紹介。
事例1:沖積砂礫河川における川づくり
合志川(熊本県熊本市・菊池市、設計・施工:国土交通省九州地方整備局菊池川河川事務所)
河床掘削事業において環境を創出・維持する川づくり(平成24年7月九州北部豪雨対応)
主な課題:流下能力の確保、瀬・淵・砂州の創出・維持、河床の二極化の進行抑止
事例2:山地石礫河川における川づくり
安田川(高知県馬路村、設計・施工:高知県安芸土木事務所)
人々の生活に密着した川づくり
主な課題:瀬・淵の明瞭化・維持、水路部の安定、親水面・景観面の向上
事例3:砂防河川における川づくり
竹原川(岐阜県下呂市、設計・施工:岐阜県下呂土木事務所)
急勾配(i=1/12)・急流(設計流速7.7m/s)の条件下での川づくり
主な課題:河床低下防止、段落ち形状を復元(3~4mの落差の解消)
事例4:中小河川に有効な川づくり
中野川(高知県佐川町、設計・施工:高知県中央西土木事務所越知事務所)
小塩川(京都府京都市、設計・施工:京都市西京土木事務所)
河床形態(瀬・淵・蛇行)を捉えることで、
維持管理と環境面の向上の両立を目指した川づくり
主な課題:植生繁茂・土砂堆積の抑制、瀬・淵の明瞭化
事例5:自然石を活用した魚道
物部川・深淵床止め(高知県香南市、設計・施工:国土交通省四国地方整備局高知河川国道事務所)
上八川川・本郷地先横断構造物(高知県いの町、設計・施工:高知県中央西土木事務所)
魚の棲家を目指し、自然地形を模した魚道の整備
多様な地形、流況の創出による画一的でない課題の解消
主な課題:魚介類の生態にあわせた構造(落差の解消、プールの創出等)
事例6:漁場造成
仁淀川・柳瀬(高知県いの町、設計・施工:高知県中央西土木事務所)
瀬の活性化によるアユの漁場改善(釣りの大会の会場に選抜されることも)
主な課題:瀬の明瞭化、流況・河床材料の多様化
事例7:文化的景観の保全対策
通潤用水・下井出水路(熊本県山都町、設計・施工:山都町)
文化的景観を保全した基盤施設(農用地・用水路等)の整備
主な課題:水路の保全・補修・維持管理、水路内の生態系の維持・保全
事例マップ
所員の自主的な調査研究を奨励しています。得られた研究成果は関連学会等に公表することに努めています。 今まで数多くの基礎学術研究を発表しています。